死後離婚とお墓の問題

死後離婚とお墓の問題

死後離婚を考えている人の中には

「夫や夫の両親と同じお墓に入りたくない」

と考えている人も多いと思います。

この記事では死後離婚とお墓の問題について詳しく解説しています。

この記事を書いた人
行政書士 早田拓真

早田行政書士事務所代表。
死後離婚の専門家として配偶者亡き後の様々な相談を受けている。

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夫の家の墓に入りたくない理由

NHKの朝の情報番組「あさイチ」で行った調査によると、約6割の妻が

「夫と同じ墓に入りたくない」

という意見を示しています。

この数字は驚くべきもので、その背後にはどのような理由があるのでしょうか。

調査結果を詳しく見ると、

「知らない先祖代々と一緒に眠るのは違和感がある」

と感じる妻が4割近くもいることが明らかになりました。

この結果から、妻たちが夫を嫌っているわけではないことが伺えます。

現代の家族構成や生活スタイルの変化により、夫の親族や先祖とのつながりや親しみを感じる機会が減少しています。

近年核家族化が進み、夫の親族と同居することが少なくなったことも影響しているでしょう。

その結果、伝統的な「夫のお墓に入る」以外の方法を選ぶ人が増えてきました。

死後離婚する人に永代供養墓は人気

伝統的な日本の墓文化には「継承墓」という形式があります。

これは家族の墓が先祖からの継承として受け継がれ、家の名字を持つ者やその配偶者が次々と埋葬される形式を指します。

このため嫁として家に入った女性も、その家の継承墓に埋葬されるのが一般的でした。

しかし近年の家族構成の変化やライフスタイルの多様化により、この継承墓の形式が古く感じられるようになってきました。

特に核家族化が進む中で、夫の家族や先祖とのつながりを感じることが難しくなっている背景もあります。

行政書士 早田
行政書士 早田

このような変化の中で、新しい墓の形式として「永代供養墓」が注目を集めています。

永代供養墓は一代限りで使用され、その後は霊園管理者が永久に管理・供養を行う形式の墓です。

このため子世代や後継者に墓の管理や供養の負担を残すことがなく、現代のライフスタイルに合った選択として多くの人々に受け入れられています。

夫と一緒のお墓に入りたくないから死後離婚を選択する人が増えてる

「死後離婚」は、配偶者が死亡した後に行われる姻族関係終了の手続きを指します。

死後離婚がなされる背景には、

  • 夫や夫の家族との関係の不和がある
  • 夫の家族の墓に埋葬されることへの抵抗

が挙げられます。

死後離婚を選択すると、夫の親族との法的な関係が終了します。

お墓の管理や法要、その他の葬儀に関連する義務や責任が夫の家族側に全て移行します。

これにより妻側はこれらの義務や責任から解放されるため、精神的・経済的な負担が大きく軽減されるのです。

また一般的に死後離婚したら妻は夫の墓には入りません。

夫と一緒のお墓には入りたくないと考える妻からすると、とても大きなメリットです。

夫のお墓に一緒に入らなくて良いメリットから、最近は少しずつ死後離婚を選択する人が増えてます。

死後離婚とお墓問題まとめ

行政書士 早田
行政書士 早田

「死後離婚」という手続きは、単に夫や夫の家族との人間関係の問題だけでなく、お墓に関する選択や考え方とも密接に結びついています。

近年の社会では家族の形態や価値観が多様化してます。

それに伴いお墓に対する考え方や選択も変わってきています。

この変化の中で、多くの妻たちは自らの意志でお墓の選択を行うようになってきてます。

伝統的な家族の墓に埋葬されることを避けるケースが増えています。

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